現在営業職として成果を出しており、将来的には企画系の職種に挑戦したい。そう考えている方も多いことと思う。しかし、現職にて異動できるかどうか不安に感じている方も多いのではないだろうか。

当コラムではそういったことを考えている方に向けて、企画職に挑戦するためのキャリア戦略について触れていきたい。

転職市場における年齢の壁

まずご認識いただきたい点としては年齢である。ASSIGNにて公開されている別のコラムでも詳細に触れられているため、詳細は割愛するが、キャリアというものは20代である程度方向性が決まるという特徴がある。

『いつか社内のジョブローテーションで異動できる可能性がある』と思っている方は、ジョブローテーションには良い面と悪い面が併存していることに注意してほしい。

ジョブローテーションの怖さ

会社にもよるが、ジョブローテーションで希望の部署に移れる人数は限られている。また、ジョブローテーションで異動した後にその部署に残り続けることが出来るとは限らない。

特に人数規模の多い会社におけるジョブローテーションの位置づけとしては、『(社内にとって)優秀な人材を育てる』といったものが多い。

例えば、1社にて以下のような経歴を歩んだ方がいるとする。
営業2年⇒営業企画2年⇒人事2年
このような方は社内で見れば、色々と知っている優秀な人材である。しかし転職市場に出てこられた時には、一転して『どれも中途半端な人材』として捉えられることになってしまう。

営業企画の経験を有しているため企画職で転職できるケースがあるのも事実だが、その場合は本当に優秀で高い実績を残された方が同規模程度の同業他社へ転職する場合がほとんどである。

実感されている部分もあるかとは思うが、先述のとおり従業員数の多い企業であれば社内で企画職に異動出来る人材はごく一部であり、ましてや社外から転職で企画職に入ってこられる方はほとんど居ないだろう。

これらの内容を踏まえると、『いつか異動出来る可能性がある』といって在籍し続けるということは、20代での転職機会を捨てるということになるのは理解頂けることと思う。

あなたが取るべき選択肢

価値観や将来像から考えたときに本当に企画職に挑戦したいということであれば、まずは信頼できるエージェントに相談することをお勧めする。

将来的に企画職に挑戦したい旨を伝え、(勿論、扱う商材なども慎重に検討する必要があるが) 中途入社者の社内異動事例が多い企業に絞って転職活動を実施するのが良いだろう。

営業職からいきなり企画職に転職したいといっても、先に述べた通り採用する企業はほとんど存在しないため、まずは営業職での転職となることを覚悟している旨を伝えるのもエージェントとの信頼関係構築に有効な一手と言える。

そして転職先で営業職として実績を出し、企画職に異動して成果を出すことで、場合によっては本当に扱いたいサービスを扱っている企業への転職がここで初めて選択肢となる。

繰り返しとはなるがキャリアの修正ができるのは20代が最後の機会となる。当内容をご参考頂き、良いキャリア形成の一助となればエージェント冥利に尽きる。