左:高木様

右:株式会社アサイン シニアエージェント 中野 里咲



大手製薬会社にて営業職として入社された高木さん。「もっと人のためになる仕事がしたい」との想いから転職を決意するも、自分が何をしたいのかが分からず途方に暮れていたと言います。
その中で、エージェント中野との二人三脚での転職活動を通し、本当にしたいことや自分自身の価値観に気づき、本当にしたいことを見つけられました。
転職活動を進めていく上でどのように価値観に気付いたのかや、現職での様子などについてお話をお聞きしました。

数字を追う日々の中、「誰かの役に立ったのか」という思いが募って転職へ

── 前職である大手製薬会社様にご入社を決めた理由をお聞かせください。

元々は教師を目指していましたが、実際に教育実習で現場を見た中で、「果たして今の自分にこの責任を果たせるのか」と感じ、教師ではなく民間企業への就職に決めました。
まずは修行という意味合いも込め、社会人をある程度経験してから教師になるという選択肢でも良いのではないかと考えるようになりました。

しかし、正直当時は軸のない就職活動をしていました。
前職を選んだ理由としても、1番早く内定をいただけたからでした。

── 前職ではどのような業務を担当していましたか

担当業務としては、営業職でした。主に、ドラックストアのバイヤーに対する販促提案と、新商品の採用の2つの業務を担当していました。とにかく数字を追ったり、数字に追われたりする仕事でした。

── かなりハードワークをされていらっしゃった印象がありますが、その中でなぜ転職活動を始められたのでしょうか。

「もっと人の為になる仕事がしたい」という想いが大きくなったためです。
もちろん前職の仕事が人の為にならないわけではありませんが、営業職としてはどうしても目の前の数字を追いかけるのが仕事になっておりました。その数字を達成したときに「これは誰かの役に立ったのだろうか」と日々感じており、それが積み重なっていった結果、転職を考えるようになりました。

── 前職ではキャリアに対しての課題感などは感じられていましたか。

仕事に対する自分のモチベーションが高くなく、「このまま働いていても、やりたいポジションが本当にあるのか」という漠然とした不安がありました。

会社内でどのようにキャリアを積んでいくか、そこにプラスして、どのように自分の人生を設計していくかを考えるといった研修が年に一度ありましたが、自分ごととして捉えられていなかったように思います。

「もう少し違う選択肢も見てみたいな」「このままでいいのかな」という不安が大きかったです。

── 転職を始めるにあたって再び教職を目指す気持ちはありましたか。

正直あまり考えていませんでした。大学生の時は「教員になるしかない」と思い込んでいましたが、数字達成を目指して仲間と頑張るというスタイルが肌に合っていました。

ただ父と兄は教員でして、大学卒業のときも「教員にならないのか」と言われました。転職の相談をしても教員の道しか示してもらえないだろうなと思って相談はしませんでした。

やりたいことも不明瞭だった転職活動 エージェント中野の親身な寄り添いによって目指すべき方向性が見えてきた

── 転職活動についてどのような不安を感じていましたか。

やりたいことがあまり明確になっていなかった点が不安でした。
「これがしたい」「これに興味がある」というのが分かっていなかったので、「これまでの自分が培ってきた業務経験が活かせる仕事はあるのか」「そもそも自分にできる仕事があるのだろうか」と思い悩んでいました。

── 当時は複数のエージェントのお話を聞いていらっしゃったとのことですが、その中から最終的に私を選んでいただけた理由はありますか。

とても親身に考えてくださっていると感じたからです。
当時「何が出来るのか」「自分にどのような仕事があるのだろうか」という漠然な不安があったため、エージェントにはその不安を聞いて欲しいと思っていました。
その点、軸もやりたいこともなく迷走している私に寄り添って、何度も面談を実施していただき「何かやりたいことがあるはず」と信じて一緒に考えてくださった中野さんの姿勢が印象的でした。

── ありがとうございます。ご転職活動に対する不安を払拭するのは、私自身がやりたい支援だったので、とてもありがたいなと感じながらお話を聞いていました。では、ご転職活動によって新たな価値観の気づきはありましたか。

「誰かのためになっている」という実感が湧く仕事がしたいというのは、自分の大事な価値観だったと気づきました。
最初は、市場価値を上げていきたくてIT分野など幅広く転職先を検討していましたが、「高木さんの軸は人ですよ。そちら方面に絞って受け直していきましょう」と中野さんからお電話をいただき、自分の価値観に気付きました。
現職では、日々それを実感しながら働いています。

毎日が刺激的で、モチベーションは右肩上がりへ

── 現職ではどのような業務を担当していますか。

人材育成コンサルタントと研修講師の2つの業務を担当しています。

人材育成コンサルタントは、新規のお客様を獲得しつつ既存のお客様に対して育成の支援を一緒に考えていくような業務をしています。営業兼コンサルタントです。

研究講師は、新入社員や若手社員をメインとし、一部中堅の方も担当しています。
例えば新入社員研修であれば、報連相や傾聴力、タイムマネジメントなど一般的な営業力を高める講義をしています。

── 働きはじめてギャップはありましたか。

全くありません。どのような業務をしていても毎日刺激的です。やればやるほど「ここでやっていくんだ」とモチベーションが高まっています。前職ではできなかった「自分ごとにする」ことがきちんと出来ています。

前職より多忙でインプットすることも多いですが、むしろやり甲斐があって燃えています。

「人にまつわる課題を解決できるプロフェッショナル」を目指して

── 今後どんなキャリアを築いていくか展望はありますか。

人材育成や組織開発の分野は勉強すればするほどその深さを感じ入る世界です。まずはできるところまで全力投球していきたいと考えています。

短期や中期のキャリアとしては、一社でも多く一人でも多くの方と接して自身の経験値を高めていきたいと考えています。自分が積み上げてきた経験があればあるほど、提案できる範囲の幅は広がっていくからです。

長期的なキャリアとしては、育成をはじめとして採用や配置などを研究して、組織開発にまで広げていきたいと思っています。

将来的には、人にまつわる課題を解決できるプロフェッショナルになるのを目指しているので、当面は育成分野で出来る限りの経験を積んでキャリアを形成していきたいと考えています。

── ありがとうございます。お話を伺うとかなりモチベーション高く働いていらっしゃる印象ですが、今何か悩みはありますか。

自分自身の経験不足や知識不足にはもどかしさを感じています。「この場合はどうすれば最良の選択になるのだろう」「お客様のこの課題に対して何が出来るのだろう」と悩んでしまう場面はまだまだ多いです。ただ、その度に勉強をして知識を増やすことができるので、落ち込むことはなくむしろ楽しいと感じています。

現職の環境は中途入社の方が多いです。みなさん何かしら組織に対してやりたいことがある人ばかりで、目指す先や考え方が似ています。そんな中で刺激を受け、高みを目指すことができるので、現職に転職してよかったと思います。




中野 里咲|Risa Nakano

シニアエージェント

大学卒業後、大手食品メーカーの人材開発室よりキャリアをスタートし、採用戦略の立案から実行、入社後の育成までを一貫して担う。
その後、主力商品の販路拡大をミッションに販売チャネルの構築や販売管理の高度化を行う。
アサイン参画後は、若手ハイエンド特化のキャリアアップ支援を行いながら、人材開発責任者として、人員配置計画や育成方針の策定から実行までをリード。