左: 山﨑様
右:株式会社アサイン シニアエージェント 杉江 佳純

組織人事コンサルティング企業で組織開発に従事されていた山﨑様。社内理念の浸透や管理職向けワークショップの設計を通じて、組織全体のモチベーション向上に尽力されていました。しかし、キャリアを見つめ直す中でさらなる成長を求め、自身のスキルを広げるべく転職を決意。担当エージェントである杉江が、山﨑様が自身の強みと適性を見つめ直す過程をサポートし、リブ・コンサルティングを選ばれた理由についてお話を伺いました。

より事業の本質に向き合うために。自らの可能性を広げる決断

── 前職に入社を決めた背景を教えてください。

大学で心理学を学び、サッカー部では主将を務めた経験から、組織のモチベーションや人の心の動きに強い興味を抱いていました。そのような中、偶然立ち寄った合同説明会で聞いた事業内容に惹かれたのがきっかけです。

また、自身の成長が期待できる環境が整っており、裁量を持って働ける可能性を感じたことが入社の決め手でした。当時の会社の規模は50人ほどで、自分の役割や貢献の場がありそうなことがイメージできた点も、決断を後押ししました。

── 前職での主なミッションや業務内容について教えてください。

入社後、大手企業の人事部や経営企画担当者向けに理念浸透の支援を行っていました。具体的には、企業理念を発表するための社員総会や表彰式などのイベントの企画・運営や、管理職向けワークショップの設計・実施が主な業務でした。お客様の社員が理念を理解し、自社の文化に根付かせることで、組織全体のエンゲージメントを高めるサポートを行っていました。

── 前職で感じていたキャリアにおける課題感や、転職を考えるきっかけを教えてください。

転職を考え始めたのは、入社後3~4年目頃のことです。担当業務には充実感があり、大手企業のお客様とそのPJの責任者として対峙させていただく機会も増え、やりがいを感じていました。しかし、ルーティン的な業務の割合も一定程度多く、毎回小さな改善は加えても、大胆な提案が受け入れられない状況が続いていました。その中で、自分がクライアントの関心事を十分に把握しきれていないのではないかと感じ始めました。事業運営において、組織開発以外にも優先順位の高い課題が存在するはずで、それを理解するためには、より広い視野と知識が必要だと痛感しました。このような背景から、自身のスキルや視点をさらに広げるために、新たな環境で挑戦する決断をするに至りました。

漠然とした不安と挑戦への興味の交錯。エージェントと共に歩んだ転職活動

── 転職活動を始めた当初の気持ちを教えてください。

転職活動を開始した当初は、強い決意を持って臨んだというよりも、まずは外の世界を見てみようという気持ちでした。ただ、自身の市場価値に対する不安は大きく、専門性の高い業務に従事していたこともあり、その成果や価値を外部に分かりやすく説明することの難しさを感じていました。そのため、漠然とした不安と挑戦への興味が入り混じったスタートでした。

── 転職活動の中で、エージェントにはどのようなサポートを期待していましたか。

エージェントには、自分が抱える漠然とした悩みや迷いを整理し、それを的確に他者に伝えられるようサポートしてもらうことを期待していました。特に、自分の強みや魅力を効果的に伝えることが苦手だったため、そのポイントを適切に引き出し、説得力のある形で演出していただけたのは非常に心強かったです。

杉江さんはエージェントとしての高い専門性に加え、コンサル業界への深い知見をお持ちで、転職活動を進める上で重要なアドバイスを数多くいただきました。プロジェクトマネジメントの経験をどうアピールすべきかという難しさや、営業経験がないことへの不安についても、的確なフィードバックと具体的な提案を通じて、自分の価値を改めて認識する機会となりました。

その結果、自分のキャリアをより客観的に見つめ直し、新たな視点を得られたと感じています。

── 他社でも内定を取られていましたね。最終的にリブ・コンサルティング社に決めた理由を教えてください。

最終的には2社に候補が絞られましたが、現職を選んだ決め手は「人の良さ」でした。また、業務範囲が広く、これまでの経験を活かしつつ新たなキャリアを切り拓けると感じた点も大きな要因です。

選考の過程で、候補者一人ひとりに合わせた対応をしてくださる柔軟さや、社員の方々が仕事に熱心で楽しそうに働いている姿に魅力を感じました。さらにチームを重視する文化も、組織風土としても自分に合っていると思い、総合的に判断してリブ・コンサルティングを選びました。

── 入社前の印象と、実際に入社してからのギャップはありましたか。

ギャップはほとんど感じていません。むしろ良い意味で想像通りの環境でした。特に印象的だったのは、同年代の社員が多く在籍していることです。新卒・中途を問わず分け隔てなく交流できる雰囲気が自然に整っており、その点は非常にありがたく感じています。フラットな環境が、自分の意見や考えを発信しやすく、より深いコミュニケーションを行うことにもつながっていると感じています。

事業開発の最前線で磨かれる経営視点と課題解決力。本質に向き合い、新たな価値を創出するプロフェッショナルを目指して

── 現在の業務内容について教えていただけますか。

現在、エンタープライズ事業本部に所属し、事業開発をテーマに多岐にわたる業務に取り組んでいます。具体的には、マーケティングや市場調査、事業アイデアの創出、事業計画の作成といった幅広いPJを担当しています。カウンターパートとしては事業開発部や経営企画部のメンバーが多く、プロジェクトオーナーは主に部長クラスや役員クラスの方々です。

これまでに15〜20社ほどの案件を手掛けてきましたが、複数のプロジェクトを同時に進行させることも日常的で、頭の切り替えが必要とされる場面が多々あります。一方で、前職と比べると一つのテーマに集中して取り組める環境が整っており、案件に集中できている実感があります。

── プロジェクトに取り組む中で、モチベーションを保つ上で大切にしていることはありますか。

モチベーションを保つために、大切にしている2つの要素があります

1つ目は、自分自身の成長です。プロジェクトを通じて新しい技術や知識を吸収する機会が多く、それに対して常に積極的に取り組んでいます。この学びのプロセス自体が大きなやりがいとなり、モチベーションを高める原動力となっています。

2つ目は、お客様の事業がどのように発展していくのかを間近で見られることです。たとえば、以前担当させていただいた医療機器の事業開発のPJでは、お客様と私たちで作った事業計画をベースとして治験の準備が着々と進んでいます。

また、コンサルタントという立場だからこそ、普通に生活していたら触れる機会がない業界や最先端の取り組みに携われる点が、この仕事の大きな魅力だと感じています。

── 今後の目標や展望についてお聞かせください。

まずは一人前のコンサルタントとして自立することが目標です。特に、ものづくり関連のプロジェクトを自ら主導できるようになることを目指しています。その過程で、周囲のサポートを活用しながら、自分らしいアプローチを模索し、確立していきたいと考えています。製造業の現場感覚をさらに磨き、2年後には「これが自分の支援スタイルです」と胸を張って言えるようになりたいですね。

最近では、戦略再構築のプロジェクトをはじめ、多様な案件を経験する中で、それぞれの学びが少しずつ繋がり始めている手応えを感じています。今後はさらに経験を重ね、お客様の期待に自信を持って応えられるだけの知識とスキルを積み上げていきたいと考えています。

── これからが長い道のりになりそうですね

そうですね。これまで経験してこなかった製造業の現場に触れることで、多くの気づきがありました。また、前職での経験が現在どのように活きているのかを実感する場面も増えています。特に、抽象的な理念だけでは現場が動かないという現実を深く理解しました。これからも、より実践的で現場に即した学びを積み重ねていきたいと思います。

──新しい環境での経験を通じて、一人前のコンサルタントとして成長される姿を楽しみにしております。本日は貴重なお話をありがとうございました。

杉江 佳純 | Yoshizumi Sugie

シニアエージェント

大阪大学を卒業後から、一貫してハイエンド特化のエージェントとしてキャリア支援に従事。企業分析プラットフォーム事業の立ち上げを担い、事業方針の策定から、PMFに向けたテストマーケティング・プロダクト改善などをリード。
「より長期的なキャリア形成に伴走したい」という思いから、株式会社アサインに参画。