左:川上様
右:株式会社アサイン シニアエージェント 篠原 大司
大学卒業後、社会貢献したいという気持ちから人材業界に就職した川上さん。
保育士の人材派遣営業に従事し、さまざまな人と出会い価値観が広がっていったと言います。しかし、自己成長という部分に課題感を抱えるようになり、転職を考え始めたそうです。
転職活動の様子や、現職で目指すキャリアの方向性などを中心にお話をお聞きしました。
過去の経験から社会問題に関心を持ち、人材業界へ
―― まずは、新卒で人材派遣会社に入社された経緯について教えていただけますか。
私は母子家庭で育ち、母は近くのスーパーで、パートとして働いていました。
幼いながらも、もっと母親にとって良い仕事がないのかという疑問を抱くようになっていました。
その経験から、母親に直接的に関与はできないけれども、間接的に同じような人に対して何か支えになる仕事をしたい、社会貢献したいという気持ちが大きくなり、人材業界を目指しました。
その中でも前職は、人材以外にも介護や保育などの事業をグループとして展開していたので、人材だけではなくより社会問題に関与できるのではないかと思い、選びました。
入社後の業務内容としては、保育士の人材派遣営業でした。
―― 実際に仕事をしてみていかがでしたか。
入社後の業務内容としては、保育士の人材派遣営業で、20歳の方から74歳の方まで非常に幅広い方々と関わりました。
他の仕事では、これほど広い年齢層の人と関わることはあまりないと思いますし、様々な考えを学び自分の価値観も広がったので、新卒の経験として非常に良いものでした。
人材業界で良い経験を積んでいたものの、抱えていた課題とは
―― 良い経験をされていた中でなぜ転職を考えるようになったのでしょうか。
自己成長していきたいと考えていたことが大きかったです。
人材派遣では求職者側もクライアント企業側も、「明日働きたい、明日人員が欲しい」など、今をどうにかしたいという方々が多い傾向にあります。
そのため、私が思い描く「中長期的なサポートをすることで一緒にスキルアップしていく」という理想を叶えるのは難しい状況でした。
―― なるほど。では、転職はいつ頃から考え始めていたのですか。
社会人2年目くらいから、来年には転職をしようかなと漠然と考え始めていました。
当時は、転職サイトに登録するわけでもなく、頭の片隅で密かに考えているだけでした。
しかし、20代中盤で今後のキャリアを考えた時に、30代に比べ 20代の方がキャリアの選択肢が広いのではないかと感じ、篠原さんとの面談に至りました。
―― エージェントを頼るにあたって、どのようなことを期待していましたか。
業界や企業などの選択をサポートしてもらいたいと思っていました。
自分でいろいろな求人サイトを使って、その中から自分に合っている業界や企業を見つけるのは難しいです。だからこそ、自分を理解してくださっているプロの方に、企業選択のサポートをしてほしいと思っていました。
―― 実際にエージェントを使ってみて、いかがでしたか。
実際に篠原さんとの面談では、求人内容には記載されていない「実はこういう社風で…」などエージェントだからこそわかる部分を教えていただき、非常にありがたかったです。
また、応募書類の添削をしていただけたことも、エージェントを使ってよかった点です。
転職活動が成功しても失敗しても、篠原さんとのご面談を通して、自分自身の深掘りができたので、今後の自分にとって良い機会になりました。
難航した選考。そこで再認識した人材業界への想いの強さ
―― では、転職活動中のお話もできればと思います。面接対策には非常に難航しましたね。
そうですね。最初はあまり面接対策にも身が入らず、面接は全敗でした。
篠原さんとの面談で泣きながら話をしたのを覚えています。
ただ、その面談を通して、自分自身の人材業界への想いを再確認できました。
―― 面談の中で、なぜ人材業界への想いを再確認できましたか。
改めて、なぜ自分が人材業界を受けているのかを棚卸していただき、本当に困っている人の「仕事」という側面において支援をしたいという想いが溢れました。
母子家庭で不自由なく育ててくれた母親への想いや、同じような家庭の事情で選択を諦めざるを得ず、悩んでいる家庭に対して何か支援をしたいという気持ちを思い出しました。
そこからさらにギアがかかって、空いている時間を見つけて面接対策をするようになりました。そこからはスムーズに進みました。
自分一人でできることは限られているので、第三者であるエージェントは可能性を広げてくれる存在だなと感じました。
―― あの面談は本当に色々お話ししましたね。そうした中で最終的な現職の決め手についても教えてもらえますか?
決め手は大きく2つあります。
1つ目は、医療・介護領域に特化している点です。
私自身が保健福祉学部出身で、看護師や理学療法士など医療現場に携わっている人たちが周りに多いため、その人たちの現場を支援がしたいと思いました。
2つ目は、最終面接官の言葉です。
最終面接で「より採用数を増やすことが医療・福祉業界に対しての一番の私たちの役目なのだ」という言葉がありました。
それまで、私は目の前の人全員を幸せに導きたいという想いで、人材業界を志望していました。
しかし、採用に繋がりそうな人と繋がらなさそうな人がいた場合、どちらにもアプローチをして、結果どちらも採用に繋げられないということは、医療現場に対して何の支援にもなりません。
仮にそのような状態なら、まず採用に繋げられそうな人をまず絶対に決めて、余力があればもう一人も決める方針でやっていこうとの話をされました。
その話をされた時に、このような医療現場に対する熱い想いを持っている人のもとで一緒に仕事がしたいという気持ちが大きくなりました。同じ人材業界でも価値観を大切にして会社選びをしました。
価値観に沿った人材派遣会社へ。今後のキャリアとは
―― 素敵な出会いもあり現職へ転職されましたが、実際に働いてみて、社内の雰囲気含めご自身の価値観には合っていますか。
みんな個人で数字を追っているため、ガツガツしているところはもちろんありますが、チーム制を重んじる社風が良いと感じています。
サッカーというチームスポーツをやっていた経験から、そのチームを支えていく、良い方向に導いていくといった形で活躍することが多かったです。
そのため、会社としても、チームや組織を重んじる文化の会社が合っているのかなと思います。
―― 現在の具体的な業務内容はどのようなものになりますか。
臨床工学技士という分野を扱っています。
求職者に対して求人数が少なく非常に難しい領域ですが、だからこそのやりがいも大きいと思います。
―― まだ入社してから2カ月ですが、今のモチベーションやどのような想いで働いているのかを教えてください。
前職では毎月の個人予算の振り分けはなく、目標はチームとしてのものでした。
その一方で、現職では個人予算もしっかり振り分けられて、毎日上長と現状の確認と打ち手を考える面談の場を設けていただいています。日々の目標が明確であり、モチベーション維持に繋がっています。
―― 最後に、中長期的にキャリアを考える中で、今後チャレンジしていきたいことはありますか。
サッカーでもずっとチームを引っ張るポジションを任せていただき、非常にやりがいを感じていました。
だからこそ、チームを率いたり、事業を任せてもらったりするような立場、新人育成業務などを担いたいです。
まずは半年以内に、同期の中でいち早く高い実績を出す必要があります。
月間の面談目標数を上回るようなペースを目指し、いろいろな人に会って、その人の知見や価値観を学んでいきたいと思います。
また、現在の領域では私が最年少なので、最年少でのチームリーダーを目指したいです。
―― いいですね。私が今後も伴走していきますので、最年少チームリーダーを実現させましょう。
篠原 大司|Taishi Shinohara
シニアエージェント
大学卒業後、大手金融機関よりキャリアをスタート。
法人向けの融資提案を中心とした営業経験を積んだ後、事業収支の改善をミッションに経営層への事業戦略の立案を行うコンサルティング業務に従事。
その後、株式会社アサインにヘッドハントされ参画を決意。現在は若手ハイエンドの営業経験者に特化したキャリア支援を行う。
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