右:駿河様
左:株式会社アサイン シニアエージェント 枝野 陽
日本たばこ産業株式会社から、株式会社ベイカレント・コンサルティングへご転職された駿河さん。
ワンプール制のファームでご経験を積みながら、コンサルタントとして自身のキャリアを描くべく、ベイカレント社にご転職されました。
前職において感じられていたキャリアの課題感から、駿河さんが目指す理想のコンサルタント像も含め、弊社シニアエージェントの枝野がお話をお伺いしました。
新たなキャリアの選択肢を求めて始めた転職活動
―― はじめに、現職までのご経歴を簡単にお伺いできますか。
新卒で前職である日本たばこ産業株式会社へ入社し、研究開発部門の予実管理行う部署に配属されました。その後、生産管理部門へ異動となり工場における材料調達・在庫管理や自社ECサイトの商品調達・ECサイト内の在庫管理・グループ企業マネジメント等の業務に従事しておりました。日本たばこ産業には4年3カ月在籍した後にベイカレント・コンサルティングへ転職しました。
―― 転職を考えはじめたきっかけや理由を教えてください。
当時従事していたPJの終わりが近づいたタイミングで、今後のキャリアを考えた際にいくつか不安を覚えたことです。
―― 具体的にどのような不安を感じましたか。
1点目は、キャリアの幅や身に付けられるスキルに不安を覚えたことです。入社前は色々な部署を経験できるイメージを抱いていましたが、実際5~10年上の先輩方のキャリアを考えた際に、部門を超えた異動例が少なく、入社時に配属された部門で業務に従事し続ける方が多かったので「このまま決められた場所で働き続けて本当に社会を生き抜く力が付くのだろうか」といった不安を覚えました。
2点目は、組織風土の不安を感じたことです。企業特性上ルールに縛られることが多いのは重々承知していましたが、実際業務に従事している社員が皆感じる無理や無駄を解消しづらい組織風土に不安を覚えていました。
―― 転職活動をはじめるとき、なかなか一歩目を踏み出すのが難しいとは思いますが、最初に何をされましたか。
転職しようと心に決めていた訳ではなく、良い会社があれば転職も選択肢に入れたいなといった気持ちで活動を始めました。まずはエージェントの方のお話を聞いてみようと思い、すぐに転職サイトに登録し、5名のエージェントの方とお話しさせていただきました。
―― その中で私を選んでいただいた決め手があれば教えていただけませんか。
コンサルティングファームへの転職支援に特化されている印象があり、コンサル未経験で転職する際の注意点やファームごとの特徴と選考方法を分かりやすくご説明いただけたことで、自分のやるべきことがイメージできたからです。またファームごとの内情や働き方についてもざっくばらんにお話しいただけたことで、圧倒的に安心感がありました。
―― ありがとうございます。転職活動の中で苦労されたことと、それをどのように乗り越えたのかを教えて下さい。
前職における不安から転職活動を始めたものの、志望理由を聞かれた際に上手く言葉にできず苦しみました。自分のことは良く理解しているつもりでしたが、価値観やキャリアを考える上での軸がまったくもって分かってないなと痛感しました。この点に関しては枝野さんに時間をかけて何度も面談していただく中で明確にすることができました。最終的には借り物の言葉ではなく、自分自身の言葉で話せるようになったことで答えを出すことができました。
コンサルタントとしてのキャリアを描くべくワンプール制のベイカレントへ
―― 最終的な転職先の決め手はどのようなものでしたか。
コンサルティングファームに絞った転職活動を行っていたので、その前提でお話しさせていただきます。決め手はコンサルタントとしてのキャリアをある程度自分で描けることでした。
ご存知の通りベイカレントはワンプール制をとっており、他のファームのようにインダストリーごとの切り分けはありません。関わりたい領域はぼんやりと決まっていたものの決め手に欠ける状態だったので、様々なプロジェクトに参画してキャリアを自分で描くことができるという点が大きな魅力でした。
―― 転職活動を振り返ってみて、率直な感想をお聞かせください。
志望していた企業に転職することができた結果もそうですが、転職活動を通じて自分がキャリアを通して持っている価値観を見つめ直すことができました。前職時に漠然とした不安を抱いたことから転職活動を始めましたが、自分が何に重きを置いていてどのようにすれば不安が解消されるのかを改めて考えられたことで非常に有意義な転職活動になったと思います。
入社後もエージェントとの面談で見直す自身のキャリアの現在地
―― それでは、続いて現職についてお伺いします。まずは入社してから今までのプロジェクト経験を簡単に伺えますか。
ヘルスケア業界のクライアントに対して業務オペレーション設計のプロジェクトに参画しています。具体的には、新規で発生した業務領域について、オペレーションを設計し社員代替で業務を行った後にクライアント社内への研修・発信を通じて業務遂行可能な組織体制を構築するプロジェクトを行っています。
―― その中で、前職での経験は活きていますか。
業務設計を行う上で関連部署を巻き込んで業務を遂行する面では、前職でのプロジェクトマネジメントの経験が一定程度活かされているなと感じています。また派遣社員の方への研修を実施するという面で、前職でのグループ企業マネジメントを行っていた経験から円滑に遂行することができていると実感しています。
―― 逆に、苦労したことやギャップはありませんでしたか。それはどうやって乗り越えられましたか。
前職との大きな違いで苦労した点が2点あり、1点目はドキュメンテーションの部分です。前職でパワーポイントを使う機会はあったものの、現在ほどアウトプットの正確性を求められることはなかったのでそこのギャップに苦労しました。この点については、ベイカレント社内のドキュメンテーション研修の受講、推薦図書の閲読、現場での上司からのフィードバックを通してコンサルとして求められるドキュメンテーション能力を身に着けました。
2点目はクライアントワークの働き方です。前職では社内関係者やグループ企業とのコミュニケーションが大半を占めており、クライアントとの折衝経験がありませんでした。この点に関しては、クライアント側の期待値を理解することや認識統一を行う為に会議内外で密接にコミュニケーションをとることを意識しました。
―― エージェントに中長期で期待することはありますか。
自分のキャリアを常に気にしてくださる方がいるという事実が大きな支えとなっていると感じています。枝野さんからは転職後も定期的にご連絡をいただき、入社前後のギャップや悩み事等の相談に乗っていただいております。常に信頼して自分の現在地について話すことができる相手がいることで、自分自身も定期的にキャリアを見つめ直すことができるのだと思います。今後もぜひ相談に乗っていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
―― 今後のさらなるご活躍までサポートさせていただけますと幸いです。では最後に、今後どのようにご自身のキャリアを築いていきたいか教えてください。
短期的な目線では、プロジェクト経験を増やすことです。シニアコンサルタントとして入社し1年が経過しましたが、プロジェクトとしては1つしか経験していません。今後マネージャーへとプロモーションするとクライアントの上位役職の方と折衝することとなります。その中でクライアントと対等以上に渡り合い信頼を勝ち取るためにもプロジェクト経験を増やし、とりわけ高難易度のプロジェクトを経験することでコンサルタントとしての地力を付けたいなと考えています。
長期的には自分の専門領域を確立し、この領域に関するプロジェクトは駿河をアサインしたい社内外から思われるようなコンサルタントを目指します。
―― 本日は貴重なお話をありがとうございました。引き続き、よろしくお願いいたします。
コメントは受け付けていません。