第二新卒というカードをどう切るべきか

転職活動をする中で、『第二新卒』や『ポテンシャル採用』といった文言を見かけることは多いと思う。しかし『20代であればどこにでも転職できる』ということを意味している訳ではない。

求職者の方からのご相談を受ける中で、この点を誤認識されている方が多いため、当コラムではこの点について解説をしていきたい。

未経験業界を希望するのであれば26歳を目安に

まず転職市場で重視されるのが年齢である。ここで注意したいのは『社会人経験』ではなく『年齢』という点である。

大学院にて修士課程を終えられた方や、浪人を経て大学に入学された方も多くおられることかとは思うが、転職市場ではとにかく年齢が重視される。

多くの方が『現在在籍する業界とは異なる業界への転職』を検討されておられるかと思う。そうすると転職を希望している業界に関する知識や商材知識、競合に関する知識…等、新卒からその業界で経験を積んでいる方と比較した時に差が大きいことは致し方のないことであるが明確である。

その上で『自社の社員と比較したときの年齢とスキルのバランス』が重視されている。もう少しかみ砕くと、面接では『当社に在籍している26歳と比較した時にどの程度のスキルを持っているのか』という点でジャッジされることとなる。

つまり、未経験業界に転職をするという前提で考えると、26歳の方は新卒から経験されている26歳と、 29歳の方は新卒から経験されている29歳と経験やスキルが比較されることになる。

前述の通り、未経験業界への転職を希望されるのであれば早ければ早い程よいことは間違いない。とはいえただ焦って転職をすることはお勧めではない。

健全に焦ることは重要ではあるが、『なんとなく人気の業界だから』『年収が高いと聞いた』『市場価値が高まるという噂を聞いた』といった理由でキャリア選択をしてはならない。

年齢という観点だけを重視して急いで転職をしてしまい、価値観や将来像に合っていない業界や会社に転職をしてしまうことはとても不幸なキャリアとなってしまう。

もしも『将来像』に向かっていくことが出来ない会社に転職をしてしまった場合にはもう後戻りが出来ない。理由は先に述べた通り、未経験業界への転職は年齢を重ねる度に難易度が跳ね上がるためである。

キャリアはとにかく将来像から考えることがとても重要である。『面白そうだと思って未経験業界に転職をしたものの、想像と違ったので転職したい』といったご相談を受けることも多い。

しかし、ご年齢や経験によっては、別の業界に転職することが出来ないだけでなく、元居た業界に戻ることすら出来なくなってしまうケースも珍しくない。

そこで、是非キャリアにおいては逆算をしていただきたい。
将来自分のありたい姿を定め、それを実現するためにはどのような経験やスキルが必要なのか、そしてその経験やスキルはどの業界で身に着けられるのか、そこまで落とし込んで初めて受ける企業を選定することをおすすめする。

将来像の定め方や、得るべきスキルのイメージが湧かない方は、是非ASSIGNのパートナーエージェントにご相談頂きたい。