右:近澤様
左:株式会社アサイン シニアエージェント 平松 力
大学院卒業後、大手化粧品会社の研究職として入社された近澤様。新規事業に繋がる技術シーズを開発する基礎研究などを担当されていました。
そんな近澤さんの転職のきっかけは、自身の叶えたい夢を見つめ直したことでした。
担当エージェントの平松が、転職活動時の苦労から、「CxO Firm」として1000人の経営人材の輩出を目指す株式会社Regrit Partnersヘの転職後のご様子、その先のキャリア目標についてお伺いしました。
20代後半、自分の夢を逆算したことが転職のきっかけに
── はじめに、現職までのご経歴を簡単にお伺いできますか。
大学院修了後、新卒として前職である大手化粧品会社に入社し、研究職に従事しておりました。品質保証の部署と新規事業のシードとなるような最新研究をテーマアップ・推進する部署を経て、この度、現職への転職を決めました。
── 転職を考えはじめたきっかけや理由を教えて下さい。
転職を考え始めたきっかけは自身の年齢と将来像を見つめ直したことです。私は将来起業をしたいという漠然とした夢を描いていました。
そのような前提がある中で、20代の終わりを目前に控えている自身の足元を見てみると、特定分野に関する知識は持っていても、ビジネスにおける汎用的なスキルや重要な意思決定に資する視座が不足しており、起業に向けたプロセスが不明確な状態でした。
有難いことに前職の上司には、自身が関心を持った分野を周囲に発信し、実行・実現していけるだけの自由度とサポートのある環境を与えてもらっておりましたが、私には必要な段取りを組み立て、周囲を巻き込んで着実に進めていくための実行力に課題があり、早期にこの課題をクリアする必要性を感じました。
転職を機に職種を見直したことで、コンサルティング業界に関心を持ち、泥臭くクライアントの期待値に応えていく過程で、様々な業界や部署と関わり視野を拡げつつも、課題である実行力を身につけ磨いていきたいと考えたことが転職を希望した理由になります。
── 具体的にはどのような不安を感じましたか。
未経験の職種を希望していたことと、20代後半という年齢に対して不安を感じました。
今回の私の転職では、将来の起業を視野に研究職という専門的な職種から、より経営に近い職種を求めたという背景があります。一方で、第二新卒を過ぎてからの転職であったため、求められるのは即戦力であるケースが多いのが実情としてありました。
コンサル業界においても、営業スキルやプロジェクトマネジメントの経験が募集要項に記載されていることが多く、残念ながらそれらの要件を満たしていませんでした。
加えて、転職活動が上手くいくのか、運よく採用をされたとしても今後のキャリアで活躍していくことができるのかという不安を覚えました。
苦労の中から見出した、自身の未来への可能性
── 転職活動をはじめるとき、なかなか一歩目を踏み出すのが難しいとは思いますが、最初に何をされましたか。
まず取り組んだことは情報収集です。収集手段は多岐に渡りますが、活動の第一歩としては貴社を含む転職エージェントへの登録を行い、前職とは別業界の情報を収集しました。具体的には、求人票のリサーチとエージェントとの面談により業界動向や人材市場の状況を把握しました。
この過程で得られた情報を基に、業界で働いている知人に業務の話を聞き、書籍やSNSを使って体系的に業界構造を理解していきました。
── 私以外のエージェントの方ともお会いされていたかと思いますが、その中で私を選んでいただいた決め手があれば教えていただけませんか。
平松さんのほかに、もうお一方のエージェントともお話しさせていただきました。
平松さんにお任せしたいと思った決め手としては、自身が希望したコンサル業界に対する知見を多く有していたことと、何より転職希望者である私の将来を一緒に考えてくれようとする姿勢が決め手でした。
── ありがとうございます。転職活動の中で苦労したことと、それをどのように乗り越えたのかを教えて下さい。
大手ファームの適性検査を受検して、軒並み不合格となってしまったことです。私自身、大手ファームにこだわりがあったわけではありませんでしたが、そもそも業界への適性がないのではないかという不安な気持ちになりました。
しかし、調べていく中で、将来の起業を夢ではなく手触り感のある目標とするためには、経営層がより身近に感じられることに加えて、コンサルティング事業と併せて組織づくりへの貢献を歓迎されるベンチャーファームに自身の求める環境があるのではないかということが分かり、志望対象企業を見直しました。
結果として、ベンチャーファームへ転職することになったわけですが、そのきっかけは間違いなく平松さんからの情報のご提示のおかげであったと思います。元々名前を存じ上げなかった複数ファームに対してそれぞれの魅力をお伝えいただき、興味を持ったことで個社別に自身で情報を取りに行くきっかけになりました。
私が転職を決めた当社では、プロジェクトに加えて、コンサルティング+1という会社創り・事業創造への関与を積極的に推奨する制度を設けており、多角的なスキルセットが獲得できるということに魅力を感じたため、参画を決めました。
── 不安もあった中での転職活動だったかと思いますが、今振り返ってみて、率直な感想をお聞かせください。
未来に向けて可能性が拓けたように感じ、刺激を得られたため楽しかったです。もちろん大変であったことも事実ですが、現状の自分に閉塞感を感じている状況であったので、前向きな気持ちのほうが強く記憶されています。
── 最終的な転職先の決め手はどのようなものでしたか。
複数回あった採用面接における面接官が魅力的であったことです。プロフェッショナルなマインドと仕事への熱量を感じた上、構造的な話し方で投げかけられる一つ一つの質問が的確で鋭い印象を持ちました。
現状の自分の力量からギャップを大きく感じて、憧れを持ちました。特に代表との面接で体験した、思考を迫られ追い込まれたことにより生じた、アドレナリンが出るような感覚は今でも忘れられません。
個の力がある経営者を目指して。今後のキャリア展望とは
―― それでは、入社後についてお伺いさせていただきます。まずは入社してから今までのプロジェクト経験を簡単に伺えますか。
入社して最初のプロジェクトは、所謂戦略系にカテゴライズされるようなプロジェクトでした。クライアントの企業リブランディングに資するような情報をリサーチし、取り纏めるような業務を経験しました。様々な経営資料や競合分析ツールを活用して、市場におけるクライアントの立ち位置を明らかにし、今後に向けたブランディングの方向性を提示するといった仕事です。
次に経験したプロジェクトは業務改革プロジェクトです。クライアントの業務の根幹に位置する業務について、現状の業務プロセスを可視化した上で、お客様と一緒に伴走しながら業務効率化後の姿を描いて、改革を企画・実行していくといった業務に取り組んでいます。
―― その中で、前職での経験は活きていると感じる場面はありますか。
現状ではクライアント企業の業界や対面で関わるお客様の部署も、私がこれまで経験してきたものとは大きく異なるため、知識面で経験が活きてくるような機会は正直多くはないです。
一方で、リスクに対する考え方や業務に対する定量的な分析においては、活きるものはあります。また、事業会社に所属していた経験は、お客様が抱える悩みに共感しやすいといったことにも繋がっており、コンサルタントとして一つの価値になるような感覚は持ちました。
―― 苦労したことやギャップはありませんでしたか。それはどうやって乗り越えられましたか。
入社してからは苦労していることのほうが多いですね。一番は業務で求められるスピード感に苦労しています。
前職では特定の分野をじっくりと調査し、実験を通じて検証し、研究結果を収集して報告するといった業務で、長期的かつ精度が優先して求められる業務でした。一方で、コンサルティング業務は即戦力としてお客様の業務を担わせていただくため、プロフェッショナルとして質・量・スピードで高い品質が求められます。
現状、完全に乗り越えたという表現ではお伝えできませんが、日々プロジェクトマネージャーとのOJTによって自身の課題を認識し、書籍を読む、利用ツールに拘りを持つ、事前準備を心掛けるといった様々なアプローチを取りながら業務品質の向上に取り組んでいます。
―― 今後、私に対して中長期で期待することはありますか。
私自身の価値観を理解していただいた上で、中長期的な目標に向かっていくための助言をいただけるのが理想的だと思います。価値観自体もライフステージに合わせて変化していく可能性もあると想定されるので、今回の転職時の平松さんにいただいたようなサポートがあると非常に心強いです。
―― 私としても、今後のキャリアにもぜひ伴走させていただければと思います。では最後に、今後どのようにご自身のキャリアを築いていきたいか教えてください。
まずは一人前のコンサルタントとして、クライアントに価値提供をできるようになることを目標としています。
バイネームで仕事を創り出していけるような先輩は、弊社社内にも沢山いるので、一挙手一投足を観察して少しでも近づきたいと思います。合理的な任務遂行能力と人を惹きつける能力を併せ持つ人材となることは、決して簡単なことではないですが、着実に一歩ずつ目の前の課題に向き合うことで実現していきたいです。その先に、1000人のCxO輩出を掲げている弊社から、個の力がある経営者へと歩みを進めて、自身のキャリアを築いていきたいと思います。
―― 素晴らしいですね。ぜひそのキャリアを叶えられるよう今後もご支援させていただけますと幸いです。本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
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