マインドマップという言葉を聞いたことがある人も多いと思う。ビジネスの場でも用いられ、最近ではビジネス系Youtuberなどはマインドマップでプレゼン・動画を作成したりしている。今回は今さら聞けないマインドマップについてご紹介したい。

マインドマップとは?

まず、そもそもマインドマップとは、学習能力や理解能力を高めるための脳の使い方を指す。イギリス人作家トニー・ブザン氏がマインドマップという言葉を世に広め、現在の使い方が確立されたと言われている。

具体的には、メインテーマを設置してそのテーマから連想されるアイデアや情報を線でつなぎながらツリー状に展開していく思考法となる。例えば、5W1Hといった情報を網羅的に追加していく。

マインドマップはアイデアマップやメモリーツリーなどとも言われたりするが、情報を階層構造で紐づけたり、分類したりすることで頭の中の思考整理・記憶の定着に非常に役に立つ。

マインドマップを使うと頭の中の情報が整理され、パッと見てわかるようにできるため、自分自身の思考の整理だけでなく、他者との情報の共有やアイデアのブレストなどにも効果的だ。

最近では、マインドマップを作成するのに便利なツールが多く登場しており、XMind、Coggle、MindMaisterなどは使ったことがある人も多いのではないだろうか。

もちろん、紙に書き出してマインドマップを作るというやり方でも問題はないが、ソフトウェアを使用するとツリー構造を瞬時に入れ替えたり、他者と共有したりするのに役に立つ。

マインドマップを画面共有しながらプレゼンするというスタイルもあり、凝ったPowerPoint資料などを作るよりも手軽かつ直感的に作ることができるため、社内プレゼンなどで伝えることに特化した場合におすすめできる。

業務上での効果的な使い方

次に、具体的な業務上での利用シーンについてご紹介したい。1つ目はプロジェクト・タスク設計での利用だ。

例えば、新しいWebサイトを作成・開発する際にいきなりサイトを作り始めるのは危険だ。サイトのコンセプト、目的、コンテンツ、ターゲット、ビジネスモデルなど、、、いろいろな情報を整理する必要がある。

そのとき、いきなりサイトを作り始めるのではなく、マインドマップを使ってWebサイトの全体像を設計してから、その「設計図」をもとにWebサイトを作る。マインドマップが効果的なのは、「とりあえず書き出してみること」と非常に相性が良い。

情報を洗い出す段階では必要か不必要か判断できていない情報もあるが、一旦思いつくままに書き出して、構造化する。そうすることで重複や余分に気づくことができ、不要なものは後から除いていけばよい。

また、この設計を他者と共有することで抜けている観点を補足してもらったり、認識が間違っているところがないか確認することにも役に立つ。

マインドマップはパッと見て全体像を俯瞰して見えることがメリットとしてあるので、情報の抜け漏れを指摘しやすく、加筆修正もしやすい。

プレゼンの補助資料にもなる

業務上での利用シーンの2つ目は、プレゼンでの補足資料だ。マインドマップは一覧性が高く、情報が階層構造で表現されているため、見ている人がキーワードベースで説明している内容を理解しやすい。

ただし、あくまでもマインドマップは伝えることに特化しているため社外向けの重要な商談の場などでは適さないこともあるためその点は注意したい。

具体的なビジネスシーンとしては、社内のチームミーティングでアイデア出しをするときやタスク分担をするときに非常に効果的だ。

アイデア出しをすることをブレインストーミングと呼んだりもするが、チームメンバーから出た意見をその場でマインドマップのツリーの中に取り込んでいくことで分類分けしたり、キーワード同士を結びつけたりして高度化していくことができる。

また、プレゼンターとしてもマインドマップは自分の頭の中を構造化しているため、マインドマップを順に追っていくことでプレゼン中に迷子にならずに済む。

最近ではビジネス系Youtuberがマインドマップを使って動画制作をしていることもあり、マインドマップを目で追っていくということに慣れている人も多い。

今回は今さら聞けないマインドマップの使い方についてご紹介した。新型コロナウィルスの影響で引き続きリモートワークが続いている人も多いと思うが、マインドマップは画面共有やクラウド上での同時編集などもできる。

今後も続くであろうリモートワークでの作業効率化にマインドマップを役立ててみてはいかがだろうか。