AIは直近の技術トレンドでも最大であり、孫正義氏も「あらゆる業界が再定義される」と注目している。AIによる未来のビジネスの形と、それに伴うAI時代のキャリア戦略について考えていきたい。

シンギュラリティとは?

AIを語る上で欠かせないのが、「シンギュラリティ」というキーワードだ。

技術的特異点と難しい表現されることもある言葉ですが、すごく簡単には、「AIが人間の知能超えるポイント」と言う理解がされる。

映画などの影響で、AIの知能が人間の知能をあらゆる面で上回ることをイメージする方も多いと思うが、より現実的に捉えるのであれば、領域に分けた理解をする必要がある。

囲碁やチェスなどはもちろん、ビジネスの世界においても犯罪の発生確率予測や感染症の予測など、特に数字で語れる領域においてはAIが人を上回っているポイントは既に出てきている。

このような部分での超知性を考えると、各業界がAIによって再定義されると言うのは遠い未来ではなく、例えば農業であればより効率的な生産を、警備会社であればより安全かつ低コストでの警備を期待することができる。

UBERなどのAI関連スタートアップは、その進化が大幅な事業価値の増大につながると考えられているが故に、株価が高くついている。
乗車が発生する場所やタイミングを把握して運営するだけでなく、自動運転によりコスト体質の大幅な改善が期待されている、といった観点だ。

このように顧客への価値だけでなく、事業の運営体制やコスト体質も含めた変化をイメージすると分かりやすい。

各領域でのシンギュラリティが進む中で、SF映画のようなすぐそこまできている。

AI時代のキャリアの作り方とは

今後AIを始めとし、IoT、ロボット、ドローンなどの技術によって各業界には大きな変化が期待される。

ビジネスパーソンとして意識しておきたい事は、既存のやり方にとらわれず柔軟な発想と対応力を持つことである。

もちろんどの業界で、どの職種で自分の経験を飛ばしていくのかというオーソドックスなキャリア作りも必要にはなるが、これからの時代を作っていく人材として想像力を膨らませ、新しい技術の動向にも注目していきたい。

今作っている資料は、自動で作られることになるかもしれない。
今考えている事は、AIが分析をしてくれるようになるかもしれない。

いろいろな変化が生み出される中で、その中で価値を生み出せるような人材になっていく必要がある。

こう話すと抽象的な内容になってしまうが、具体的なキャリアの作り方で考えると、若いうちに新しいアプローチを試みている会社や、外部環境の変化の激しい業界で働くことは、そのスピード感や変化への対応力を身につけるという意味で、今後のキャリアに大きく生きていく経験になる。

地に足をつけたキャリアプランを描きながらも、新しいことに取り組む姿勢を持つことで、これからの時代をリードする人材としてのキャリア作りをオススメしたい。